創・食おいしいニュース
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京王新宿店中地階菓子売り場、改装オープン−新規16店導入し、全54店舗へ
京王百貨店新宿店中地階の惣菜・菓子売り場が11年ぶりに大規模改装を行い、第1弾として菓子売り場が3月8日(木)、リニューアルオープンした。
新・菓子売り場には新規16店舗を含む、洋菓子28店舗、和菓子20店舗、パン・嗜好(しこう)品(茶など)6店舗の計54店舗(うち3店舗は4月・5月と順次オープン)となる。食品フロアの基本コンセプトは「食にこだわる大人へ、毎日の楽しさ・しあわせの提案」。
今回の改装ポイントは、30〜50代の、特に働く女性のデイリー需要に対応する「生菓子の強化」。「仕事後のプチぜいたく」「自分へのご褒美」を意識した、新鮮なフルーツや季節素材を使った「生菓子」を扱う店を誘致。さらに、手土産などカジュアル化するギフト需要に対応する「話題性の高いショップや専門店」を導入したほか、「SNS映え」するスイーツもそろえる。通行量が多い「京王のれん街」は16店舗へと拡充。「伝統とモダン」をテーマに様々なギフト需要に応える、より便利な区画に刷新し、4店舗が新規出店。さらに「パン」も一新し、再強化する。
新規出店のうち百貨店初出店は5店舗。2017年3月に誕生した、世界中で活躍する3人のチーズのプロフェッショナルが監修する、新しいニューヨークスタイルのチーズ菓子専門店「ニューヨークパーフェクトチーズ」は、日持ちする焼き菓子を中心に展開。ゴーダチーズ風味のラングドシャ生地でクリームチーズとチョコレートを包んだ「ニューヨークパーフェクトチーズ」(12個入=1,620円)や、マーブル模様のチーズケーキにメープルクリームを合わせた「メープルチーズ」(12個入り=1,620円)などを販売する。
2月に既にオープンしているのは、神奈川・茅ヶ崎に本店を構えるシフォンケーキ専門店「シフォンケーキ ムムス」。プレーンやロイヤルミルクティー、バナナなどの定番フレーバーから、「デコポンオレンジシフォン」(1カット400円、各日限定20点、3月下旬までの販売)など季節限定フレーバーまで約10種類を展開し、ホール、カット販売のほか、新宿店限定「カップシフォン」(389円)も販売する
そのほか、旬の素材にこだわったスイーツを展開する生フルーツケーキ店「ファウンドリー」、1902(明治35)年創業の銀座の洋食レストラン&洋菓子の老舗「資生堂パーラー」、神戸発祥のマカロン専門店「グラモウディーズ」、日本人パティシエ辻口博啓さんが手掛ける自由が丘の豆スイーツ専門店「フェーヴ」、自由が丘のタルト・焼き菓子専門店「ブルームス」、メリーチョコレートカムパニー社が手掛けるチョコレートスイーツ「ルル メリー」が新規出店。5月にはフロア内厨房(ちゅうぼう)で作る出来たて和菓子を展開する京都の銘店「仙太郎」も新たに出店する。
3月、「京王のれん街」がリニューアルオープンした。銀座に本店を構える日本発のショコラトリー「デカダンス ドュ ショコラ」は百貨店初出店。自家製プラリネのほか、フランボワーズや芋焼酎を使った薩摩など12種のボンボンショコラ、オレンジのチョコスイーツなど多彩なチョコレートが楽しめる。
パイ菓子専門店「ティサージュ」は、京王百貨店新宿店が都内初の常設出店。チョコレートでコーティングした一口サイズのミルフィーユはバターの風味とサクサクとした食感で、カラフルな個包装も特徴。フレーバーは定番から季節限定、関東地区限定のメープル味など多彩に展開し、1個から購入可能だ。スペイン・バルセロナ発のキャンディー専門店「パパブブレ」、あんみつが人気の「銀座 鹿乃子」も出店した。
今後は、パン業界ではカリスマ的存在の若手職人、杉窪章匡さんがオーナーの代々木八幡のベーカリー「365日」直営の新ベーカリーブランド「ジュウニブン ベーカリー」が4月19日(木)、中地階に百貨店初出店するほか、大手菓子メーカー「ロッテ」の新業態も4月に期間限定ながら百貨店初出店する予定。9月には総菜売り場がリニューアルオープンを予定している。
(デパチカドットコム)