2026.06.16

常識を覆す食感の設計と独創的な具材のアプローチ

鹿児島県の中央部に位置し、豊かな自然と温泉で知られる霧島市。この街に、地元の人々から愛され、連日多くのお客様で賑わう「黒田ぱん」があります。 ショーケースに並ぶのは、独自の視点で構築された美しいパンの数々。常識にとらわれない柔軟な発想と、緻密に計算された製法が融合した、唯一無二のベーカリーです。

ぺこパン

ぺこパン

11年勤めた会社を退職し、パン屋さんのおいしさを広めるべく、自転車で日本一周中!各種SNSで、発信しながら旅をしています!夢は、世界のパン屋さん巡りをして、 その国その国のパンのおいしさをみなさんにお伝えすることです。

イベント出店から待望の実店舗へ。既成概念にとらわれないパン作り

「黒田ぱん」は実店舗を構える以前から、霧島周辺のイベント出店などでパンを販売し、多くのパン好きを魅了してきた知る人ぞ知る存在でした。満を持して実店舗をオープンしてからも、「この地域では珍しいスタイルを目指したい」という黒田シェフの探求心は留まるところを知りません。
パン作りの根底にあるのは「身土不二(しんどふじ)」の考え方。体と土は一体であるという哲学のもと、できるだけ地元に近い地域で採れた食材を使うことを大切にされています。特定の銘柄に執着するのではなく、その土地の恵みをパンという形で表現していくのが黒田シェフのスタイルです。
また、新商品を開発する際、シェフはパン業界の常識にとらわれず、様々な食の分野から柔軟にヒントを得ています。料理における食材の組み合わせや味の構成をパンの上に再構築することで、まるでレストランの一皿のような驚きのある商品を生み出しているのです。
商品名に関してもお客様やスタッフの声を採用するなど、自身のこだわりを押し付けることなく、周囲との関わりの中でパンを形作っていく柔軟な姿勢が、愛されるお店づくりに繋がっています。

スパイスカレーのベイクドサンド

もちもちのパン生地の上に、まろやかなカレーとチーズがたっぷり。中にはなんとマカロニが入っており、一口食べた瞬間に驚きとボリューム感に満たされます。 実はこの構造には、プロならではの緻密な計算が隠されています。水分の多いトマトソースやスパイスカレーを生地で包んで焼くのではなく、一度焼成したパンに具材を挟んでさらに焼き上げる「二度焼き」の手法を採用。そして、中のマカロニは単なる具材ではなく「カレーの水分を吸わせる」という重要な役割を担っているのです。 さらに、二度焼きしてもパンが固くならないよう、生地には薄力粉を配合。こめ油10%と水90%という超高加水で仕込むことで、もっちりとした食感を実現しています。

キャラメルマキアート的なベグル

「ベーグル」ではなく、あえて「ベグル」。その理由は、一般的なベーグルの製法やヒキの強さとは全く異なるアプローチで作られているからです。生地は驚くほど柔らかくとろとろ。こめ油と水分でヒキともちもち感を絶妙に調整したコーヒー風味の生地に、胡桃、アーモンド、ホワイトチョコレート、キャラメルを贅沢に巻き込んでいます。焼成は260℃という高温のオーブンに入れ、10秒ほどの蒸気を当てて短時間で一気に焼き上げる手法。外側の香ばしさと内側のとろけるような食感の対比と、口いっぱいに広がるホワイトチョコの甘さにより、甘党の心を掴んで離さない極上のスイーツパンに仕上がっています。

黒ごまのおふとんぱん

外側はさくさく、内側はふかふかで、まさに「おふとん」のような食感。一口食べると黒ゴマの香ばしい風味と、ほのかな酸味が広がります。 実はこちらの可愛らしい名前は、元々「黒ごまぱん」として販売していたところ、お客様がその食感から名付けてくれたもの。 製法は低温長時間発酵を採用していますが、「マイナス2℃」の冷蔵庫で一晩寝かせた後、16~18℃でゆっくりと発酵させています。シェフ自身も「理屈はわからないが一番香りがはっきり出る」と語るこの独自の発酵に加え、自家製のルヴァン種を10%配合し、奥深い風味を付与。さらに15%の湯種と油分のある黒ゴマペーストを配合することで、上質な黒ゴマ煎餅のような歯切れの良さと奥深い味わいを生み出しています。

店舗情報

Basique
店舗名:
黒田ぱん
住所:
〒899-4332 鹿児島県霧島市国分中央5丁目4-7
アクセス:
国分駅から徒歩約15分(車で約5分)
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電話番号:
非公開
営業時間:
9:00-16:00(※売り切れ次第終了)
定休日:
月曜日、火曜日
店舗公式インスタグラム:
@kurodapan