食物繊維や低GIといった機能性を取り入れた“健康志向”のパンやお菓子が増えています。一方で、「体に良い=味が物足りない」という印象を持つお客様も少なくありません。そうしたなか、「おいしさを損なわずに健康価値を高める」という新しいアプローチが生まれています。今回は、人気店の取り組みを通して、「おいしくて、体に良い」パンやお菓子をつくるヒントを探ります。
BAKE STORE(ベイクストア)
東京・世田谷区梅丘の住宅街に、サワードウ専門店「BAKE STORE(ベイクストア)」があります。すべてのパンにサワー種を使うという一貫したスタイルで、最大30種ほどのパンを提供しています。「体にいいものを毎日食べ続けてほしい」という思いを軸に、日々の食卓に根付くようなパンづくりを続けるシェフ・冨川貴史さんに、お話を伺いました。
BAKE STORE(ベイクストア)
- 住所
- 東京都世田谷区梅丘1-15-10
- 電話
- 03-6413-9799
- 営業時間
- 11:00~16:00
- 定休日
- 水曜

毎日食べてほしいから、食べやすさを追求


2023年にオープンした「BAKE STORE」では、すべてのパンをライ麦で起こしたサワー種を使用しています。その理由について、でシェフを務める冨川貴史さんはこう語ります。
「ライ麦は食物繊維やミネラルが小麦に比べてとても多く、さらに整腸作用のある成分も含まれているといわれています。GI値も低いので血糖値の上昇も抑えられ、日々の食卓をサポートできるんです」
店の看板商品でもある「サワードウブレッド」は北海道産小麦粉、現代の小麦の原種といわれるスペルト小麦、塩、水だけでつくられています。
サワードウブレッドの酵母は、ライ麦で起こした自家製酵母のサワー種をベースに、麹酵母もブレンドすることで、味わいに複雑さを出しています。麹酵母には、タンパク質とデンプンの分解を早める働きもあるのだとか。同時に、工夫しているのが酸味のコントロールです。
「酸っぱすぎるパンはあまり日本人受けしないと思っているので、酸味が出すぎないよう発酵の管理をとても丁寧に行っています」
生地をこね上げた後は、5度の温度帯で18時間以上かけてじっくり発酵させます。以前はpHを測りながら管理していましたが、今は形と感覚で状態を判断できるようになったといいます。
「100%の味わいになるパンは、製造中の生地の形状や手触りも100%の状態で進んでいきます。仮に、クープがうまく開かなかったり、ダレていたりしたら、何かがおかしいサインです」



ラインアップには、看板商品のサワードウブレッドをベースに、カボチャやヒマワリの種などをぎっしり混ぜ込んだ「シードサワードウ」、オリーブを合わせたサワードウブレッド「オリーブサワードウ」、ライ麦のみでつくる「ライ麦サワードウ」など多彩なバリエーションが並びます。「専門店だからこそ、選択肢を豊かに揃えたいと思って」と冨川さんは話します。
サワードウ好きのお客様に向けては、酸味を強めに出したドイツ系のパン「ヴァイツェンミッシュブロート」も用意しています。
「『もっと酸っぱいパンが食べたい』とリクエストしてくれるお客様もいて。少し固めに培養したサワー種を使って、しっかり酸味を感じられるパンに仕上げました。ライ麦を30%配合した、素朴で味わい深いパンです」
サンドイッチで、サワードウをもっと身近に
同店ではサンドイッチも常時4品ほど取り揃えています。サンドイッチを通じてハード系のパンへの入り口をつくることで、徐々にサワードウブレッドの魅力に「開眼」してもらうことが目的です。
「ロザマリーナとスモークポッタルガサンド」は、酸味のあるドイツパン「ヴァイツェンミッシュブロート」を冷燻し、シラスの唐辛子漬け、ペコリーノ・ロマーノチーズ、カラスミとセロリのオリーブオイル漬けをサンドしたもの。シラスの唐辛子漬けなど、サンドイッチに使われているフィリングは自家製です。北イタリアで修行した知人の料理人から教わったレシピをもとに考案しているそう。


地域の活性化を目的として、フィリングに近隣の店の商品を採用するケースもあるといいます。たとえば、「スモークベーコンサンド」は、小さく焼き上げたプレーンのサワードウブレッドに同じく梅丘に店を構える「SMOKE WORKS TOKYO」のジューシーなスモークベーコンを挟んでいます。トマトやブロッコリースプラウト、モッツアレラチーズとマスタードソースを合わせ、スモークベーコンの豊かな香りとフレッシュな野菜のおいしさを、サワードウブレッドがしっかりと引き立ててくれます。
さらに、最近ではジビエを使ったメニューも開発しています。
「『自然のものをいただく大切さ』を子どもたちにも知ってもらいたくて、食べやすいカレーパンを考案しました。ジビエのなかでも、北海道産のエゾシカは比較的クセがないので活用することが多いですね」
「ジビエカレーパン」は、シカ肉と6種類のスパイスでつくった自家製スパイスカレーを食パン生地で包んでいます。お客様から注文が入るたびに、いちばんおいしい状態で食べてもらうため、なるべく揚げたてを提供しています。


ドイツパン屋の子として育ち、体で覚えたサワードウの味
冨川さんが初めてサワードウブレッドを口にしたのは、幼少期に遡ります。実は、ドイツパン屋を営む家庭で育った冨川さん。小さいころからライ麦パンやサワードウが食卓に当たり前に並ぶ環境だった一方で、当時は「食べさせられていた」感覚だったといいます。
「子どものころは、あまり好きじゃなくて。でも、食べ続けているうちに、ライ麦パンやサワー種を使ったパンが体にいいということを、身をもって経験したんです」
転機となったのは、19歳のころでした。それまでずっと、家業であるパンづくりを手伝い続けてきた冨川さんですが、別の仕事に就いた結果、ライ麦パンやサワードウブレッドから離れた生活になりました。
「荒れた食生活を送っていたというのもあるのですが、何をしても疲れやすく、常に無気力でした」
ところが、父親のお店に戻り、再びサワードウブレッドを食べ始めて3年ほど経つと、体が変わってきたといいます。
「お腹の調子が良くなり、体も軽くなったんです。それを体感してから、『こうしたパンを広めたい』という気持ちが強くなりました」
その後、国内のベーカリーで研鑽を積み、現在のBAKE STOREに加わりました。自身の経験から、サワードウブレッドだけでなく、惣菜系のパン、スイーツ系のパンなどさまざまなバリエーションを展開し、誰もが「おいしい」と思えるパンをめざしています。
「私たちのサワードウブレッドは毎日食事として食べてもいいと、胸を張っておすすめできます。今後も、遠方のパン好きの方はもちろん、地域の方が毎日買いに来てくれるようなお店でありたいですね」


Guruatsu(ぐるあつ)
「Good meal,Good life!」をコンセプトに掲げるカフェ「Guruatsu(ぐるあつ)」が店を構えるのは上野・東上野の閑静な住宅街。全国の農家さんから届く、野菜や果物をふんだんに使ったマフィンやスコーンが評判のお店です。店名の「ぐるあつ」には「グルメなものが集まり、グルメな人が集う」という意味が込められています。国産野菜たっぷりの「お野菜ランチ」も評判で、11時から16時半までの営業時間中、お客様が絶えず訪れています。
Guruatsu(ぐるあつ)
- 住所
- 東京都台東区東上野4-21-6
- 電話
- 03-5830-3700
- 営業時間
- 11:00~16:30(ランチはL.O.14:00 ※お惣菜がなくなり次第終了)
- 定休日
- 不定休

「毎日食べられるお菓子」が出発点


Guruatsuのマフィンやスコーンはバター、卵、生クリーム、牛乳をはじめ、ショートニングやマーガリンも使用しない、100%ヴィーガン仕様です。しかし、店頭でそれを大きくうたうことはしていません。オーナーシェフの米川優子さんは、その理由についてこう語ります。
「何が『健やか』なのかというのは、人によって違うし、違っていてもいいと思うんです。一方で、ヴィーガン専門店と掲げると、『私には関係ない』と敬遠してしまうお客様もいるように感じていて。そんな人が知らずに当店に足を踏み入れ、 普通のスイーツだと思って食べたら、『これ、ヴィーガンなの?』と驚いてもらえるようなお菓子をめざしています」
健康意識が高くない人が食べても「おいしい」と感じるお菓子をつくりたい──そうした思いでお店を立ち上げた一方で、現在のマフィンやスコーンが完成するまでは、長期にわたる試行錯誤がありました。
「今のレシピが落ち着くまで6年くらいかかりました。正直、最初の頃は健康的だけど、あまりおいしくないマフィンになっていたかもしれません」と、米川さんは申し訳なさそうに笑います。
人気商品のマフィンは、国産大豆の豆腐をピューレにして生地に加えています。粉は北海道産小麦をベースに独自にブレンドしており、薄力粉や強力粉など約4種の粉を組み合わせています。
「ノンオイルの生地だと、焼成が安定しなかったり、食感も素気なくなったりしてしまいがちです。そこで、少量のタピオカ粉を加えています。そうすることで、もちもちとした食感になるんです」
奄美諸島産サトウキビ100%の含蜜糖、生地の「しっとり感」と保存性を高めるため少量の水飴も加えています。油脂を使用していない分、乾燥しやすいので販売の際は必ず個包装に。手間はかかりますが、1個あたりのカロリーは、具材を除くと200キロカロリー程度に抑えられるといいます。
「私自身、お菓子が大好きで、これまでの人生で幾度もなくスイーツに助けられてきました。だけど、やはり女性なのでカロリーが気になる。ですので、当店のマフィンはケーキよりも手軽に、朝ごはんとしても毎日食べていただけるようなものをつくりたかったんです」


続々届く素材をもとにお菓子を組み立てる
同店では、マフィンやスコーンをそれぞれ常時15~20品販売しています。フレーバーは定番の「メープルバナナ」や「オーガニックチョコチップ」に加え、果物や野菜の旬に応じて「ベリーベリー豆乳ダブルチーズ」といった季節限定のお菓子が並びます。食材は、国産・有機栽培されたものを積極的に採用。「レモンティー」は愛媛県宇和島市の無農薬・ノンワックスのレモンを使用し、自家製の砂糖漬けをつくっています。



農家さんから規格外となってしまった果物や野菜を仕入れることも多いといいます。取材当日は、形や大きさが不揃いのため、市場へ流通できなかった白イチゴが届いていました。こちらは、新商品のクッキ―にしていくそうです。
「農家さんの手元に残ったものをなるべく買い取らせていただき、新たなお菓子にしていきたいと思っています。届いたものを見てメニューを決めていくので、特にランチメニューは本当に日替わりなんですよ」
こうしたことから、マフィンやスコーンは定番商品と限定商品が半々くらいの割合で店頭に並びます。めずらしい商品は、プライスカードに「激レア」という表示を入れることも。取材当日は、自家製カレーを包んで焼き上げたマフィン「大豆ミートのキーマカレー」が激レアとして販売されていました。このように、マフィンやスコーンは甘いものだけでなく、朝食にぴったりなおかず系のアイテムも取り扱っています。
「マフィンが人気ですが、個人的に好きなのがスコーンです。特に、『ヴィーガンチーズ竹炭』は、生地に練り込んだ竹炭によって体内の老廃物を排出するデトックスが期待できます。さっくりした食感と、豆乳チーズのこうばしさにファンの方も多いんですよ」


「食べたい」人みんなのために
店内には2023年に姉妹店として宮城県仙台市に立ち上げたスイーツブランド「Toiro(トイロ)」の商品も取り揃えています。「十人十色の食の選択をする」という思いを込めた同ブランドは、小麦、卵、乳製品、大豆、落花生、ゴマといった食材を使用していません。理由は、Guruatsuに訪れたお客様がきっかけでした。
「当店のマフィンやスコーンは卵や乳製品を使用していないので、アレルギーをお持ちのお客様にもとても喜んでいただいています。一方で、大豆や小麦アレルギーの方は召し上がることができず、がっかりして帰られる方もいて……。みんなが笑顔で食べられるものをつくりたいと思い、米粉を使ったお菓子も用意するようになったんです」
当初は、Guruatsuの厨房でカボチャやヨモギを使ったクッキーなどを製造していました。しかし、同じ空間で作業を行う以上、混入のリスクは避けられません。そこで、新たにToiroを立ち上げ、工房も完全に分けてこれらの問題を解決しました。
これほどまでに多彩なラインナップを取り揃えるのには、米川さんのある思いがあります。
米川さんは、店を立ち上げる以前は食関係の会社で働いていました。視察などで1日10食を食べるような生活が続き、体調を崩した結果、食とうまく向き合えない時期があったといいます。
「食べたいのに食べられない。そうしてつくり始めたのが、体にやさしいマフィンやスコーンでした。最初は自分のためだったんです。だけど、それを食べていると、だんだん体調もよくなってきて。ですから、当店の商品を『食べたい』と思っていただけるのなら、できるだけ対応していきたいし、今後も、心も体も満足できるものを提供したいと思っています」
日々届く素材と向き合いながら、その時々の“おいしい”をかたちにしていくGuruatsu。特別な誰かのためだけではなく、「食べたい」と思うすべての人に寄り添うお菓子が、たくさんの人の共感を呼んでいるのかもしれません。


fleur(フルール)
開店と同時にお客様が続々と訪れる茨城県水戸市のパン屋「fleur(フルール)」では、毎日80種以上のパンを2人体制で製造しています。最近では、ほとんどの商品に食物繊維が豊富な小麦粉「アミュリア」を使用。健康志向のお客様の心をしっかりつかみながら、小麦粉を変えたことで「むしろおいしくなった」と話すオーナーシェフ・小林智光さんを取材しました。
fleur(フルール)
- 住所
- 茨城県水戸市双葉台2-1-1 オハナコート1階
- 電話
- 非設置
- 営業時間
- 10:00~17:00(売り切れ次第終了)
- 定休日
- 木曜、第3水曜

「食べやすくて、飽きない」が出発点


「fleur(フルール)」は昭和50年代に建てられた住居、広場、商店街からなる複合施設「オハナコート」の1階に店を構えています。近隣には年配のお客様も多く、2022年の開業当初から「やわらかく」「口どけが良い」パンづくりを意識してきました。
その哲学の根っこには、小林さん自身の原体験があります。
「実は、ずっとパンが苦手だったんです。小学校のころ、給食のコッペパンを食べるのが嫌で、嫌で……(笑)。自分でパンをつくるようになってから『なぜ、あんなにもパンが嫌いだったのか?』と考えたとき、"パサつき"が原因だったとわかって。それなら、当時の僕でも『おいしい』と思えるようなパンをつくろうと考えたんです」

一次発酵時間を短く設定することで生地のヒキを抑制し、理想の食感をめざしました。さらに、タイマーを使わず音と生地の状態でミキシングの終点を判断するなどして、数字では表しにくい感覚の積み重ねで独自の食感を実現しています。
同店のもう一つの特徴は、品数の多さです。5種類の生地からパンを80種以上展開。焼き菓子なども含めると、品数は約95種にのぼります。そうしたパンを、オープンの10時までに小林さんとスタッフの方の2人で製造しています。
「パン屋さんに入った瞬間、種類が少ないとがっかりしませんか?お客様には『どれにしよう?』『あのパンもおいしそう』なんて言いながら、お店の中をぐるぐる回っていただきたくて。夏場など、パンが売れにくい時期でも、1個だけでもつくって種類を揃えるようにしています」
「絶対使いたい」と思った、食物繊維たっぷりの小麦粉
小林さんはもともと、日頃の食事でもタンパク質や食物繊維を意識して摂るようにしているといいます。そんな折に出合ったのが、高食物繊維小麦粉「アミュリア」でした。
「この粉の存在を知った瞬間、絶対使いたいと思いました。自分が気にしていることを、粉の段階から実現できるなんて」
まずソフトフランスとバゲットに試験導入して手応えを確認し、その後クロワッサン類を除くすべてのパンに展開していきました。
導入時の最大の苦労は吸水率の調整でした。小林さんは「予想以上に生地がかたくなってしまったんです」と当時を振り返ります。何度も試行錯誤を重ね、最終的にバゲットでは水分量を5%増量しました。
しかし、その苦労を上回る変化がありました。
「生地にコクが出るようになったんです。バゲットが特にわかりやすくて、以前と全く違う。食感としては、米粉に近いような軽やかさになった気がします。健康素材がおいしさを犠牲にするどころか、むしろ底上げしてくれたと感じています」



しばらくの間、「アミュリア」を使っていることはあえてお客様に伝えていませんでした。
「こっそり変えていたので、気づかれているかどうかもわからなかった。でもSNSに投稿してみたら……」
後日、常連のお客様が来店して「どのパンに高食物繊維小麦粉が入っているんですか?」と尋ねられたといいます。
「SNS投稿をきっかけに、あらためて健康を気にされている方がいるんだと感じましたね。今後もお客様に安心して召し上がっていただけるようなパンをつくり続けたいと感じた瞬間です」
具材もほぼすべて手作り。栄養が摂れるパンをさりげなく
小林さんの「良いものを提供したい」という意識は、フィリングにも表れています。fleurの具材はほとんどすべてが手作りです。
開業当初からあるカレーパンは、フォカッチャ生地で自家製キーマカレーを包んだ看板商品です。キーマカレーは、国産の鶏ひき肉と、タマネギ、ナス、パプリカ、ピーマンなどの野菜を炒めてつくっています。「パンでもしっかりと栄養を摂れるように」と、肉と野菜を同量の配合に。さらに、シュレッドチーズも加え、生地50グラムに対して、具材も同量の50グラムと食べ応えも抜群のパンです。


具沢山のスープをイメージしたパン「ミネストローネ」も人気です。
「僕の中でのスープの定義があって。『おいしく食べられて、栄養も豊富なもの』なのですが、それをパンで表現してみようと思ったんです」
ニンジン、タマネギ、セロリ、大豆、ベーコンといった具材に、トマトペースト、ニンニク、ローリエ、クミン、唐辛子をアクセントに加え、調理の過程で水分を飛ばし、パンに馴染みやすいようにしています。パスタもトッピングし、「ミネストローネらしさ」を演出する遊び心も。
ところが、プライスカードを見ると、「自家製」という言葉はカレーパンにしか使っていません。理由を尋ねると、「説明書きすべてに書いていたら、あれもこれも『自家製』『自家製』『自家製』と入れることになるので、なんだかしつこい気がして(笑)。一度食べていただければ、きっと伝わると信じています」と小林さん。「自家製」の記載はありませんが、「菜の花とサルシッチャ」にのせているサルシッチャも手作りというから驚きです。



同店は野菜や肉類なども、基本的には国産を使用しています。
「安い材料を使うより、いい食材を使って、その分の値段をパンにのせればいいというのが僕の考え方です。自分が本当にいいと思うものをつくって、それをお客様に理解していただけるようなパンを今後も提案し続けていきたいです」
健康を意識した素材を使い、具材を手作りしておいしさを高める。それをさりげなく、押しつけることなく続ける。fleurのパンが地域に根付いた理由が、垣間見られました。
今回は、「体にやさしい」と「味」の両立をめざす人気の3店舗を取材しました。いずれも徹底していたのが、まず「おいしい」と感じてもらうことを最優先にしている点です。意外な共通点としては、かつて、どのオーナーやシェフも自分自身が食で悩んだ過去があったということ。その原体験が、素材選びや製法への姿勢に直結し、お客様にも自然と伝わるのかもしれません。「体にいいから食べる」ではなく、「おいしいから食べていたら、体にも良かった」。そんな体験をお客様に届けるヒントが、3店の取り組みの中に詰まっています。ぜひ参考にしてください。
※店舗情報及び商品価格は取材時点(2026年03月)のものです。最新の店舗情報は、別途店舗のHP等でご確認ください。
